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弊社公開ソースについて
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承 3.0 非移植 ライセンスの下に提供されています。
USB-IO Family 簡易オシロ 

USB-IO Familyは設定を変えることで様々な機能の利用が可能で、3KHz程度であれば、オシロスコープとしての利用も可能です。
USB-IO Familyでは、USB通信より速い速度での連続入力ができなかったのですが、この機能を利用することで、約デジタル5KHz、アナログ3KHzの入力が可能です。
2012/04/10以降発送のハードウェアID Rev3 以降のUSB-FSIOに本機能が追加されています。

家庭用100V交流の波形もこのように取得できます。
(ダイオードで整流し、100KΩと3.3KΩの抵抗で分圧し計測)


サンプルプログラムはこちらです。

USB-IO Family 簡易オシロ 利用方法
1.設定
簡易オシロ利用の設定は、こちらの設定から行うと簡単です。
直接命令を送る場合は、コマンド仕様のシステム設定用フラッシュロム書込み システム設定データの13バイト目 に簡易オシロ利用を設定してください。

2.入力間隔の計算
間隔の設定は、約1.33us単位に行えます。
簡易オシロ機能では、最大8つのデータ入力設定が可能ですが、入力点数によって入力できる間隔が変わります。
USB-IO Familyの基幹処理に必要な時間は約140us、デジタル入力に必要な時間は約10us、アナログ入力に必要な時間は約55usとなっていますので、この値を基に最小値を計算してください。
最小値より小さい値を入力すると、基幹処理を実行できずUSBとの通信ができなくなる可能性があります。誤って小さい値を入れてしまった場合はUSBケーブルを抜き差しすれば復旧します。

例 アナログ入力2つとデジタル入力1つの最小入力周期 (1ms=750)
140us + 55us x 2Ch + 10us x 1Port = 260us = 260/1.33 = 約196以上が設定可能な間隔

3.入力フォーマット設定
オシロ入力設定バイトの上位3ビットは入力タイプ、下位4ビットはアナログ入力チャネルorデジタル入力ポートとなります。
設定内容
Bit設定内容
Bit7ON:アナログ入力10Bit
※データ領域を2バイト使用
Bit6ON:アナログ入力08Bit
Bit5ON:デジタル入力
Bit4未使用
Bit0~3アナログ入力チャネル or デジタル入力ポート

例 アナログ入力10Bitチャネル1、アナログ入力08Bitチャネル2、デジタル入力ポート3の場合
オシロ入力設定(0) = Bit7 + チャネル1 = 10000001 = 0x81
オシロ入力設定(1) = Bit6 + チャネル2 = 01000010 = 0x42
オシロ入力設定(2) = Bit5 + ポート3 = 00100011 = 0x23
オシロ入力設定(3~7) = 0

4.オシロ入力処理
USB-FSIO内部ではオシロ入力フォーマットに従いこのバッファにデータを保存しています。
簡易オシロ入力命令受信時は、最大60バイトまでのデータを返却するため、データが60バイトに達する前にデータ受信することでバッファをクリアする必要があります。

受信したデータバイト数が8であれば、上記設定の場合、簡易オシロデータには以下のような形式でデータが返却されます。
 バイト位置内容
データ10アナログ入力10Bit チャネル1データ下位バイト
1アナログ入力10Bit チャネル1データ上位バイト
2アナログ入力08Bit チャネル2データ
3デジタル入力 ポート3
データ24アナログ入力10Bit チャネル1データ下位バイト
5アナログ入力10Bit チャネル1データ上位バイト
6アナログ入力08Bit チャネル2データ
7デジタル入力 ポート3
※オシロ入力設定単位にデータを受信します。